プロストックラケットの聖杯と呼ばれている名器 PT57A
アンディマレー、ジルシモン、トミーハスなど多くの選手に愛されてきたラケットを解説していきます。
PT57の歴史
PT57は1994年発売のHEAD Pro Tour 630(米国名 Pro Tour280)をベースにしたラケットです。
オーストリア製のラケットであり、今でも製造されています。2020年にPro Tour 630の復刻モデルとしてHEAD Pro Tour 2.0が数量限定で発売されました。
PT57Aの使用選手

PT57Aのスペック特徴
私が所有しているPT57Aのスペックをもとに記載します。
| 項目 | PT57A |
|---|---|
| Head size | 98 in²(実質約95.5 in²) |
| Length | 27 in/68.6cm |
| Beam width | 20 mm |
| Unstrung weight | 11.3 oz./321 gr. |
| Unstrung balance | 310mm |
| Stiffness | RA63 |
| String Pattern | 18×20(16×19仕様も存在) |
| Silicone | 〇 |
| Lead | 〇 |
強調したい点は以下の二つです
① 20mmの薄いストレートビーム
現代ラケットのように部分的に厚くする可変ビームではなく、シャフトからフェイスまで薄い20 mm。このクラシカルな形状が振り抜きや打球感の特徴につながります。
② 極端に柔らかいフレックス
PT57Aを象徴する部分です。RA57程度と報告され、Pro Tour 630についてもRA58程度という実測例があります。
単に「柔らかい」だけでなく、インパクトでフレームがしなってボールを包み込むような球持ちがPT57Aの評価につながっています。
まとめ
PT57Aは、HEADの名器「Pro Tour 630/280」をルーツに持ち、長年にわたってトッププロに使用されてきた伝説的なプロストックラケットです。
20mmの薄いストレートビーム、非常に柔らかいフレックス、18×20のストリングパターンなど、現代のラケットとは一味違うクラシカルな設計が大きな特徴です。
また、アンディーマレーをはじめとする多くのトップ選手が使用し、選手ごとに重量やバランス、スイングウェイトなどを細かく調整しながら使われてきました。
誕生から長い年月が経った現在でも語り継がれていることこそ、PT57Aが単なる古いラケットではなく、特別な存在であることを物語っています。
